エビソン&ポールセン
クレマチスの育種家、レイモンド・エビソン氏と、バラの育種家、モーン・オールセン氏(ポールセン社)の合同勉強会に行ってきました。
クレマチス栽培は、生産者によっては数百種類を扱っています。これについて面白いことを言っていました。
*わけの分からない名前の品種を百種類も店に並べて、それを分かって購入してくれる消費者が何人いるか?クレマチスを買いたいと店にきても、ほとんどの人は訳が分からなくなってあきらめてしまうでしょう。それに比べて、5種類の誰でも簡単に管理が出来て、誰でも楽しむことが出来る品種を店に並べたら、どれだけの人が喜んでくれるでしょうか?
*クラシックカーを好む消費者はどれ位いるか?一般的な消費者は、車に詳しくない人であっても、きれいで性能の良い新車を好むのではないか?マニアは全体の2%もいないかもしれない。2%のマーケットに売り込むのと、98%のマーケットに売り込むのでは、どちらが将来性があるか?
日本でも、沢山品種を集めることを誇りにしている生産者がいますが、ヨーロッパでそのような生産者が成功した例はありません。「日本は違う。」などと、何の根拠もない言い訳は悲しく聞こえます。消費者が日々変わっていることに気がつかないからです。生産者からの供給が少量多品種ということはそれだけ愛好家が少ないことを意味していますし、今から10年後、20年後にクレマチス愛好家は何人位いて、その人達の平均年齢は何歳くらいなのかを考えると厳しい将来が見えてきます。若い人たちに楽しんでもらう為には何をしてあげることが一番良いことなのでしょうか?クレマチス愛好家を増やすことでしょうか?誰でも気軽に楽しめるクレマチスを提供することでしょうか?
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