タウニー・カントリー

　母の日も終わり、生産農家の方々も一休みといったところでしょうか？弊社の取引先の方々は概ね良い母の日を送られた様です。なるほど、景気は本当に上向きなのかな？消費者が花に使ってくれるお金は、景気動向と若干ズレているようで、バブルがはじけた時も、すぐには価格低迷にならず、遅れて徐々に下がってきました。いざなぎ景気を超えたといわれる現在の景気にあまり実感がわかなかったのですが、最近、徐々にそれが感じられる様になってきました。
　母の日の出荷方法について感じる事がありました。通常の形態の出荷も、付加価値を付けた荷姿の出荷もそれなりの結果が出ていました。ただ、付加価値の付け方が中途半端だと、逆にマイナスに評価されている様でした。やはり、単鉢ではなく、デコレーションをしてギフト商品の形態で出荷する場合には、一般消費者が「わあ、きれい！」って感動してくれる様な見栄えにしないと意味がないみたいですね。
　写真は私の家のタウニー・カントリーです。めちゃくちゃ咲き乱れています。５年株ですが、年々綺麗さが増しています。枝がひょろひょろに伸びずコンパクトにまとまり、かつボリュームができます。高さ70cmくらい、幅１mくらいのきれいな球状になっています。バラ・ビギナーの私ですが、管理は簡単です。自分で感動しちゃってます。

ポールセン・ローズ

　ポールセン・ローザー社の新シリーズ“パレス”の出荷が始まっています。今年始めて挑戦する生産者もおり、各生産者に合った栽培方法を弊社としても勉強中です。ありがたいことに各市場からは既に高く評価していただいており、ただただ感謝です。しかし、栽培している生産者の能力からすればもっと良い製品が作れる事と思います。
　弊社でもブリーダーやヨーロッパの生産者の意見を参考に、色々な提案をさせてもらっていますが、生産者に「あっ、そうだ！」と分かったいただけるヒントが見つからない事には、最上級の商品が出来ません。高松商事の基本姿勢も、弊社と取引させていただいている生産者の皆様の考えと一致しており、他の商品に勝つというよりも、いかに自分の満足出来る商品が出来るかを目指しています。
　写真は６寸に４本挿しで作ったパレスです。まだ、開花前ですが、ほぼ期待通りの株になっています。これに、赤ちゃんのコブシ大の花が咲けば、かなり商品価値はあると思います。でも、全生産者の株がこのように立派にはなりませんでした。
　私たちも、少しでも生産者の役に立てる様、もっともっと勉強が必要です。頑張らなきゃ。

ＰＡＣ社のトライアル

中国からドイツに来ました。高松商事の看板商品でもあるＰＡＣ社のゼラニウムのトライアルを見に来ました。いつも思う事なのですが、どう客観的に見てもＰＡＣ社のゼラニウムは世界一です。とにかく素晴らしい。ドイツ政府から業務委託される程の信頼性、百年以上の歴史、頑なに家族経営を貫く堅実性と安定性、それに加えて、マイセンやランゲ＆ゾーネに代表される様なドレスデン地方ならではのこだわりの商品。非の打ち所がありません。
　商品についてですが、来年もまた素晴らしい花色が出ます。ゾナルは、近年人気の大きな目入りの品種が更に増えます。また、八重率の極端に高いゾナルも増えてきています。エンジェルアイズの新色や、アリストも日本人好みの花色が増えます。商売抜きで、本当に多くの人にＰＡＣ社のゼラニウム・ペラルゴニウムを楽しんでもらいたいと思います。
　写真は、ゾナルの新色のホワイト・スプラッシュ（左）と、根強い人気にお応えして来年からまた復活するアイス・クリスタルです。